Tomato workshops 2003/04 FAQ


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各会場の参加者は何名ですか?

RISD や Kassel University のフルタイムの学生や ICC の入居者など、各会場の学
生・所属メンバーの参加者枠が 10-15名。各会場について5名程度がそれ以外の参加
者枠です。つまり、参加費を支払って外部から参加できるのは、3会場合計で 15名
のみです。もっと多くの方に参加していただけないのは残念ですが、参加人数が多け
れば多いほど、参加者一人ひとりに対して費やせる時間が短くなってしまうのはおわ
かりだと思います。私たちは一対一の交流が何より重要だと考えます。参加費が高い
のも、このことが一因です。

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セットアップ・ワークショップには出られないのですが、その後4ヶ月の制作期間と
来年3月のワークショップには出られます。それでも参加できますか?

そういう人も参加できる方法があるだろうとは思いますが、初めのセットアップ・ワー
クショップは、制作課題設定の他、参加者同士が知り合う機会ですので、できれば出
席していただきたいと思います。

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参加費が払えないどころか、参加のために必要な交通・滞在費用さえありません。遠
隔参加はできませんか?

そういう人が多いようでしたら考えたいと思いますし、それができれば素晴らしいで
すね。当然ながら参加の仕方は若干異なると思いますが、それもまた面白いかもしれ
ません。 例えば、直接会って知り合うようには互いのことを知り合うことはできな
いでしょうし、リアルタイムでの即興的な反応を返すこともできないでしょう。「失
敗」するのをリアルタイムで目撃するのも非常に意義深いものです。

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私はクリエイティブの仕事で生計を立てていませんし、美大にすら行っていません。
それでも参加できますか?

もちろんです。過去のワークショップには実際、アートの教育を受けていない人がた
くさん参加され、貴重な貢献をし、素晴らしい作品を作っています。このワークショッ
プはアイデアと対話のためのもので、自分の創造性を探究したいと思う人なら誰でも
参加できます。その他の参加資格・条件は一切ありません。

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どんな作品を作るのですか?

この質問に答えるのは不可能です。なぜなら、それは参加者が与えられた課題にどう
反応するかにかかっていますし、その反応がまた次の課題を決定するからです。
反応の仕方は各参加者次第です。グラフィック作品、詩や散文、立体作品、音楽、イ
ンタラクティブ作品、パフォーマンス作品、建築、映像、その他何でも構いません。
恐らくあなたが普段考えつかないようなフィールドでの作品作りを迫られることでしょ
うし、また自分のアイデアを世界各地からの参加者とシェアするつもりで来て下さい。
今回のワークショップの大きな利点は、作品を作るのに費やせる期間が長いので、時
間による作品への制約が少ないということです。

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会社のボスに、会社を休む許可と参加費用を負担してくれるよう交渉中なのですが、
何か説得に役立つ材料はありますか?

ワークショップの性質上、その内容がどういうものになるかは予測が不可能です。具
体的にどんなスキルが身につく、とか、あなたのボスから見て商業的に意味のある作
品を制作できる、ということを約束できるわけではありません。ただ言えることは、
あなたはこのワークショップで、これまで考えたことのなかった方法、やり方での作
品作りを要求されるだろうということ、そして、これまでワークショップに参加した
人のほとんどが、自分にとって、また自分の仕事にとって、ワークショップでの経験
が非常に役に立ったと言っている、ということです。

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ワークショップで作られた作品が公表されたり展示されたりする可能性がある、と聞
いています。もう少し詳しく説明して下さい。

現時点では詳細は決まっていません。やっと3ケ所での開催が決定し、日時が確定し
たばかりなので、ワークショップの成果をどう扱っていくかはこれから計画していき
ます。スポンサーになってくれる可能性のある会社に話をし、作品を発表する方法に
ついて相談したいと思っています。現在、アイデア・マガジンが興味を持ってくれて
います。またアイデア・マガジンからは今年の 10月末に、 2000年から 2002年まで
のワークショップについてまとめた本が出版されます。

確実にできることのひとつは、ウェブ上で作品を発表することですが、同時に物理的
な展示会の開催も努力したいと思います。

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今回のワークショップには参加できません。この先の予定はどうなっていますか?

詳細は未定ですが、東京でフルタイムのワークショップを開設することを真剣に検討
中です。このコースは最低1年間、と同時により短い期間での参加も可能なようにし
ます。これは将来実現したいと願っている、常設の「学校」あるいはクリエイティブ・
センター(プロジェクトネーム;ESIN) を設置するための次のステップと言えます。
このセンターは世界中に出版のネットワークを持ち、また世界各地の企業とつながっ
て、あらゆる分野でのクリエイティブな活動の拠点となり、「学生」が作品から得た
収入で「学費」を払えるようになります。これは壮大な計画であり、今回のワークショ
ップを含むこの先のステップは、計画の実現に向けた重要な踏み石なのです。

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セットアップ・ワークショップと最終ワークショップの間の5か月間は、どのような形
で tomato と関わることになりますか?

色々な方法が考えられますし、色々な方法をとることになると思います。例えば、参
加者がパスワードによってアクセスできる専用のウェブサイトを用意して、そこに制
作中の作品をアップロードできるようにする予定です。E-mail や電話も当然使うで
しょうし、ときには実物をクーリエで送るということもあると思います。

> ワークショップで制作された作品は流通(販売)されると聞いていますが、
> 権利関係やビジネス上の契約/条件などはどのようになりますか?

どんな場合も、作品の著作権が制作者に帰属することは言うまでもありません。ある
作品を出版/流通させるアウトレットを tomato が提供した場合、販売するかどうか
の決定は著作者のものですが、販売することになった場合には tomato が 30% のコ
ミッションをとって販売過程を管理します。

ひとつの作品を作るのに複数のクリエイターが参加しているという場合が多いと思い
ます。そういう場合 tomato では、クリエイター自身が相談して各々がとる配分を決
めます。普通は問題なく合意に至りますが、これが絶対、という確実な分配方法はあ
りません。

作品の発表/出版ということに関してですが、雑誌やインターネットを通じた露出が
できればいいと考えています。もしも実際に本を作って売ることができたとしたら、
tomato のコミッションを除いた後の売上げを、制作に関わった人たちに配分する方
法を考えたいと思います。

Tomato としては、発表/流通に関してできるだけ多くの機会を、できるだけ公平な
立場で参加者に提供するつもりです。ただし作品を発表するかどうか、あるいは販売
するかどうかは最終的には制作者の決めることです。

> 後半の10日間で行われる内容は、それまでのプロジェクト(ほぼ完成品)のチ
> ェックとなりますか?または、そこから最終作品(商品)へつめていくことになりま
> すか?後者の場合、その後の完成までのプロセスはどのようになりますか?

これは、制作される作品が何であるかによって異なりますが、最終ワークショップの
10日間は、それまでの5ヶ月間の制作期間に開発されたアイデアを集中して仕上げる
期間になると思います。この 10日間で完成形になる作品がたくさんあるでしょうが、
そうでないケースもあると思います。例えば、建物の設計図ができたとして、それが
建つのは1年後かもしれません! あるいは、商品デザインの場合は実際の商品化は
まだこれから、ということもあるでしょう。

最後の 10日間は、完成した商品を作ることが目的ではなく、一般の人の目に触れる
ものにすることが目的です。概念にすぎなかったものを具体的な形に変える作業、と
言ってもいいでしょう。

> 前半のワークショップに参加し、デポジットを支払い、後半都合で出られ
> なくなった場合の料金はどのようになりますか?

その場合の問題は、ワークショップの参加者数が限られているので、誰かが後半出席
できなくなったとすると、それはすなわち他に参加したかった誰かの参加を阻んだと
いうことになってしまう点です。ですから、参加することにした時点で、すべての期
間参加するという覚悟と確信がなくてはなりません。これは大きなプロジェクトです
ので、最後まで参加できないのなら初めから参加しないで下さい。

> 想定されている流通の方法や現在オファーが来ている流通はありますか?

現時点では具体化しているものは何もありません。すべてはこれからの交渉です。少
なくとも、作られた作品を公にする場は提供できると思います。その先はまだ未定で
す。

> メディアスポンサー、もしくはメーカーなどのオフィシャルサプライなどありま
> すか?

現在交渉中です。